ブランドとしての責任は誰に、何を約束してる会社かを”行動”で示すこと
ブランドとは、ロゴやデザインのことじゃない。この会社は誰に、何を約束し、その約束を行動で守ろうとしているのか。3周年を迎えたいま、リスタートを掲げる会社として、ブランドの中身を改めて考えます。
- 目次
- 反省してるのに、また喋ってる僕です
- 誰でもスマホの「誰でも」を語ってこなかった
- 携帯の審査は何を見られてるのか
- 情報を持たない、という選択
- 派手な理由はない。でも、続いている
- 特別なことをしてる自覚がなかった
- 低額にしている、という前提
- キャリア決済は、やりたくてもできない
- かけ放題しか選べなかった理由
- 10分かけ放題が、ようやく始まります
- 選べることは、豊かさだと思う
反省してるのに、また喋ってる僕です
僕、つい最近の収録をちょっと反省していて。
でもその反省が、まったく活かされてないなって思ったんです。
というのも、普段ラジオで喋るときって、社内の話とか、ある程度一回自分の中で言語化してから喋ってることが多いんですよね。だからテイク2みたいな感じで、「あ、これはちゃんと喋れたな」っていう手応えが残る。
でも前回は、ブランドの話をしようって決めてた割に、台本もなくて、正直あんまりちゃんと喋れた気がしなかった。考えながら喋るって、やっぱり難しいなって思いました。
しかも今日は、3時間くらいミーティングした後の脳みそで、準備もなく、そのまま収録に入ってる。正直ちょっと心配ではあるんですけど、でもそれでもプロとしてやらなきゃいけない。
だから「今からやる」っていう気持ちで始めています。
誰でもスマホの「誰でも」を語ってこなかった
ホームページも、表面を整えるんじゃなくて、コンセプトから見直したいと思っています。
なんとなく話したいなと思ってたのが、「誰でもスマホは、なぜ誰でも契約できるのか」っていう話です。
これ、実はホームページとか広告でも、あんまり語ってきてないんですよね。
誰でもスマホって名前だから、分かりやすいは分かりやすい。でも「なんで?」って聞かれると、正直ちょっと困る。
なぜかというと、特別なことをしてる意識が、あんまり自分の中にないからなんです。
すごい技術があるとか、普通はやらないことを覚悟でやってるとか、そういう分かりやすい理由があれば説明しやすいんですけど、そうじゃない。
ただ、よく考えると、「誰でも契約できるスマホ」って、業界的に見てもそんなに多くない。だから、自分が気づいてないだけで、実は特別なことをしてる可能性もあるなと思って。それで今日は、その業界の構造から話してみようかなと。この話、多分1回じゃ終わらないので、2回くらいに分けて話すのがちょうどいいかなって思ってます。
携帯の審査は何を見られてるのか
まず前提として、携帯電話の審査って、ほぼブラックボックスなんですよね。何を見て、どう判断してるのかを明確に公表してる会社って、実は一社もない。ただ、ファクトとして確実にあるのが、「テレサ協会」という存在です。携帯電話事業者が加盟している業界団体で、僕らアーラリンクも加盟しています。
この中に「不払い者情報の交換」をする文化会みたいなものがあって、簡単に言うと「この人、料金払ってませんよ」という情報を、事業者同士で共有する仕組みです。名前、住所、生年月日、連絡先。かなりガチガチの個人情報を、100社くらいで交換してる。
もちろん「審査以外には使っちゃいけない」という前提付きです。その情報を使って、契約しに来たお客さんが不払い履歴を持ってるかどうかを確認して、契約するかどうかを判断する。
ただし、不払い情報があるからといって、必ず断らなきゃいけないわけではない。
あくまで「知ることができる」仕組みです。
情報を持たない、という選択
で、ここが大事なんですけど。誰でもスマホは、その不払い者情報を交換する文化会に入っていません。
つまり、
僕らは他社の不払い情報を見ないし、
僕らのお客さんの情報も、他社に出していません。
事業特性上、正直いらないんですよね。
一瞬、「この情報使ってDM送ったらどうだろう」と思ったこともありますけど、冷静に考えると、それはもう完全にアウトだし、めちゃくちゃ怪しい。そもそも「審査以外に使わない」って決まってる情報を営業に使うのはダメです。だからやってません。
こういうのが、まず業界の構造としてあります。
派手な理由はない。でも、続いている
ここまで聞くと、「じゃあ誰でもスマホって、何か特別なことしてるんですか?」って思うかもしれない。でも正直に言うと、不払い情報を交換してない、という点以外では、そんなに特別なことをしてる感覚はないんです。
だからずっと「なんで誰でもスマホは誰でも契約できるんですか?」って聞かれると、ちょっと困ってました。
ただ、最近になって、「あ、これかもしれない」っていうポイントが、自分の中で言語化できてきたんです。それが、料金設計の話です。
特別なことをしてる自覚がなかった
誰でもスマホって、なんで誰でも契約できるんですかって聞かれると、正直ずっと困ってました。というのも、自分の感覚では、特別なことをしてるつもりがなかったからです。
すごい技術があるとか、普通はやらないことを覚悟でやってるとか、そういう分かりやすい理由があるわけじゃない。
不払い情報を交換しない、という点はあるけど、それ以外は業界の中で極端に変わったことをやってる意識もなかった。だから「なんでできるのか」と聞かれても、うまく説明できなかったんですよね。
ただ最近になって、もしかしたら自分が特別だと思ってなかっただけで、外から見たら違っていたのかもしれないなって、少しずつ言語化できてきた感覚があります。
低額にしている、という前提
まず一つ大きいのは、誰でもスマホは低額にしている、ということです。具体的には、電話のかけ放題を基本にしている。
電話が低額で使えるようにしているから、僕らとしてもリスク許容が一定に収まる。従量制で自由に使える状態にしてしまうと、支払えないリスクがどうしても出てくる。
だから最初から、ここは線を引いて設計しています。
キャリア決済は、やりたくてもできない
もう一つ大きいのが、キャリア決済をやっていない、という点です。というか、やりたくてもできない。
キャリア決済って、今買って後で払う仕組みですよね。クレジットカードもそうだし、後払いサービスも同じ構造です。
この「今使えて、後で払う」仕組みって、世界中で問題になっている。お金はないけど物は買える、という状態を作ってしまうからです。
誰でもスマホでは、そういう構造を持ち込めない。だから低額にして、受付の間口を広げる、という形を取っています。
かけ放題しか選べなかった理由
ただ、ここには僕自身ずっとモヤモヤしてた部分があります。それが「かけ放題しか選べない」ということです。
普通のキャリアなら、30秒20円の従量課金と掛け放題を選べますよね。でも誰でもスマホには、その選択肢がなかった。
裏側の仕組みも、実はかけ放題しかない。ドコモと誰でもスマホの間に接続事業者がいて、そこがリスクを取ってくれている。
だから成立しているけど、お客さんから見ると選択肢が少ない。これは、豊かじゃないなって、ずっと思ってました。
10分かけ放題が、ようやく始まります
そんな中で、3月からようやく、10分かけ放題を一部のお客さんに解放できるようになります。条件はあります。
・通話をあまり使わない実績があること。
・支払いが口座振替であること。
・30GBプランを使っていること。
この条件を満たした方に、僕らから招待を送ります。1回10分以内の通話なら無料で、料金は500円くらい下げられる。
これは僕の中では、かなり大きな前進です。
選べることは、豊かさだと思う
僕は、選択肢が多いことって、豊かさだと思っています。誰でもスマホが掛け放題しかなかったのは、仕組み上仕方なかった。
でも、通話を本当に使わない人が、少しでも安くできる。これはサービスとして、ちゃんと前に進んだ感覚があります。
まだ全員が自由に選べるわけじゃないけど、それでも「誰でもスマホ」が少し進化した瞬間だと思っています。
話し手
高橋 翼
株式会社アーラリンク代表取締役社長
2011年早稲田大学社会科学部卒業。通信事業の将来性と貧困救済の必要性を感じ2013年にアーラリンクを創業。

