- 目次
- ダンス一筋だった私が立ち止まった瞬間
- 初めての就活、そして「全部を懸けられる会社」との出会い
- 「あなたはなぜダンスをやめたの?」という問いかけ
- 声だけで想いを伝える難しさと、そのやりがい
- 社長になる。その夢は、まだ変わっていない

ダンス一筋だった私が立ち止まった瞬間
私は2歳のときからずっとダンスを続けてきました。クラシックバレエから始まり、ジャズやチア、ヒップホップ、モダン、コンテンポラリー、日本舞踊、タップダンスなど、あらゆるジャンルに触れ、大学も日本で唯一ダンスの教職課程が取れる場所を選びました。
舞台やテーマパーク、振付や指導など、将来はダンスの世界で生きていくものだと思っていました。でも大学卒業を前に、所属していた外部団体を抜けて初めて、ダンスをしない日常がやってきたんです。
その瞬間、「このままでは自信が持てない」と人生で初めて感じてしまいました。
初めての就活、そして「全部を懸けられる会社」との出会い
そこから考えました。
ダンス以外で、私が夢中になれるものはなんだろう?ダンスに懸けた情熱を超える経験は何だろう?そう思ったときに、「社長になるくらいじゃないと納得できない」と極端な発想が浮かんだんです。
私は常識もビジネススキルも持っていませんでした。でも「新卒」という肩書きを使い今一度、社会を学びたい。そう思って2月後半、急いで就職活動を始めました。いくつかの内定をいただいた中で、最終的にすべてを断ってアーラリンクだけに絞った理由は、面接で担当してくださった斎藤さんの言葉でした。

「あなたはなぜダンスをやめたの?」という問いかけ
斎藤さんとの面談では、初めて「なぜダンスをやめたのか」と深く掘り下げられました。それまでの面接では「頑張ったこと」や「志望動機」など、いわゆるテンプレ通りのやりとりばかり。
でも斎藤さんは、私の過去や価値観を丁寧に聞きながら、「この子にアーラリンクは必要かどうか」という視点で会話してくれたんです。その姿勢に心を打たれ、「この会社でなら、本気で人生を賭けてもいい」と直感しました。
正直、事業内容や仕事の詳細はよくわかっていませんでした。でも、この環境でなら確実に自分は変われる。そう信じて入社を決めました。
声だけで想いを伝える難しさと、そのやりがい
入社後、私が最初にぶつかったのは「声だけで気持ちを届ける難しさ」でした。
私はずっと、体を使って想いを表現してきた人間です。表情やジェスチャーを封じられた電話対応の世界では、「はい」の一言にも表情が必要だと知りました。最初のうちは「ながら対応しているように聞こえる」と言われて、自分でも愕然としました。それからは、“声のトーン”を武器に変える努力を始めました。
「はい」に感情を込め、共感を伝え、相手の気持ちに寄り添うことを意識したら、不思議とお客様の声も変わるんです。私の声が届いたことで、相手の不安がほぐれる。その瞬間にやりがいを感じています。

社長になる。その夢はまだ変わっていない
まだまだ自分が社会やお客様に「貢献している」とは思っていません。でも、成長している実感は確かにあります。少し前の自分では考えられなかったような応対が、今は自然とできるようになってきた。
もちろん課題は山ほどあるけれど、私はもっとできる、もっと成長できると信じています。そして、最初に思い描いた目標――自分でお金を生み出せる立場になること。
つまり社長になるという夢は、今もまったく変わっていません。ダンスのように、本気で愛せる道を見つけたからこそ、この道をまっすぐに進んでいきたいと思っています。