「力強く成長できるのは、今が一番チャンスかもしれない」
28卒の採用資料をつくる中で、改めて見えてきた今のアーラリンク。なぜ「成長」ではなく「力強く成長する」なのか。
ベンチャーだからこそできる経験、社会課題に取り組む理由、そして「意思決定の質×量」で考える成長のメカニズム。採用資料を見ながら、今だから話せるアーラリンクの現在地を語ります。

「成長」ではなく「力強く成長する」

今日は28卒の新卒採用で使うプレゼン資料をつくっていて、
ふと思ったことを話してみようかなと思います。

採用の資料をつくる時って、結構組織のことを考えながらつくるんですよね。
普段、採用の場面で学生にどういう話をしているのかって、
社員のみんなが聞く機会もなかなかないと思います。

社内で語っていることも、
社外に向けて話す時には一回整理して言葉にするじゃないですか。
なので、今のアーラリンクが何を考えていて、
僕がこれから何をやりたいと思っているのか。
採用ではこういうメッセージで伝えていますよ、という話をしてみたいと思います。

採用資料の最初の方に「アーラリンクはこんな学生におすすめです」
というスライドがあります。

そこで伝えているのが、
「力強く成長すること」と「社会へ貢献すること」の2つです。

この資料をつくりながら何回も直したのが、
最初は単に「成長すること」だったんですよ。
でも、そこに「力強く」という言葉をつけました。

アーラリンクは成長する中で、
ポジションや、やらなきゃいけない仕事に対して常に人が足りないので、
若手を早くからどんどん抜擢していくことがあります。
若いうちから、早く、高く成長できる環境だと思っています。

採用で「成長」という言葉を使わない企業の方が珍しいと思うんですよね。
だからこそ、僕らが言う「成長」は何なのかをちゃんと伝えたくて、
「力強く成長する」という言葉にしました。

胸を張って「ベンチャー」と言える

最近は「アーラリンクはベンチャー企業です」と、かなり言うようにしています。
ベンチャーだとちゃんと言うことで、社風がちゃんと伝わると思っています。

昔は、あまり「ベンチャー」と言いたくなかったんですよ。
今思うと、ちょっと背伸びしていたんじゃないかなと思います。

「僕らは小さい会社だから」と言うことで、
求職者の方にネガティブな印象を持たれたくなかった。
でも一周回って、今は違うと思っていて、
ベンチャーだからこそできる体験があるんですよね。

アーラリンクは14年間、140%くらいの成長を続けてきました。
普通の会社と比べても成長率が全然違う。

採用資料には、創業時のアパートの写真も入れています。

1期目は池袋二丁目にあった9坪のアパートから始まりました。
それが来年移転するITタワーは300坪で、15年で広さが33倍になりますと。
こういうのを見るとベンチャーっぽいですよね。

昔はベンチャーの魅力に、自分自身が気づいていなかったのかもしれません。
今だったら、恥ずかしがらずに胸を張って「僕らはベンチャーです」と言えます。

なぜ、通信困窮という社会課題に取り組むのか

採用では、僕らが取り組んでいる通信困窮についても説明しています。

通信困窮状態にある人は約400万人。
携帯電話を契約できる18歳以上の人口を約8,000万人とすると、
20人に1人、約5%が通信困窮状態にあるということです。

なぜ通信困窮が起きるのか。
直接的な原因としては、先進国における格差の問題や、
BNPLなどの後払いサービス、スマホの普及があります。

さらに間接的なところでは、核家族化や未婚者の増加、
「助けて」と言いにくい日本の風潮、就職氷河期世代の高齢化、
8050問題など、いろいろな社会の変化が関わっています。

助けてくれる人がいればスマホを持てるかもしれない。
でも、助けてくれる家族がいないことでスマホを持てなくなる人もいる。

僕がなぜこの社会課題に向かったのかというと、
起業前から「何のために生きているんだろう」という葛藤があったんですよね。

自分の命を最大限に生かして、社会や誰かの役に立ちたい。
それをやっていれば、
「何のために生きるんだっけ」と迷わなくて済むんじゃないかと思ったんです。

通信困窮という問題に向かった理由は、大きく2つあります。

① 人がやらないことをしたい

これは昔から結構強くて。
一番分かりやすいのは、小学生の時にサッカーを始めて、
「キーパー誰がやる?」となった時に真っ先に手を挙げちゃうみたいな。
昔から、人があまりやらないことをやりたかったんですよね。

② 本当に意味があることをしたい

・やるべき課題だけど誰もやらないこと
・解決すべき課題だけど難しくてできないこと
・放っておくとどんどん悪化してしまうこと

僕は、そういうものが本当に取り組むべき課題なんじゃないかと思っています。

世の中に意味のないものなんて基本的にはないと思います。
でも、その中でも本当に意味のあるものに対してまっすぐ向かっていきたい。

その裏にはやっぱり、
「何のために生きているのか」という自分自身の人生のテーマがあるんだと思います。

今だからできる「力強い成長」

採用資料では、社会人の成長メカニズムについても説明しています。

僕は、成長は「意思決定の質×量」だと思っています。
筋トレみたいなものなんですよね。

意思決定の重たさと、意思決定をする回数。
仕事のレベルや責任の重さが「質」で、
その重たい意思決定を何回したのかが「量」です。

例えば、責任範囲が広くて、全部のお客様に関わるような仕事をする。
あるいは、お客様にAとBのどちらを提案するのかによって、
その後の結果が大きく変わる。
そういう一つひとつの意思決定には重さがあります。

その重たい意思決定を何回できたのか。
それによって、社会人としての成長が決まってくると思っています。

だから、いっぱい意思決定をすることが大切なんですよね。
意思決定をたくさんできることは、ベンチャー企業の大きな特徴だと思っています。

社会人の成長が筋トレと同じで、
「重たい意思決定を何回できるか」で決まるとしたら、
ベンチャーはすごくいい環境なんですよ。

アーラリンクは今100人くらいですけど、
このまま150人、200人、300人となっていけば、
自然とメガベンチャーっぽくなっていくと思います。

そうなると、今みたいにすぐ意思決定できる環境ではなくなってくる。
先輩が増えて、意思決定の順番待ちも起きる。
社長との距離も遠くなって、僕から直接教わる機会も少なくなっていくと思います。

だから、今のアーラリンクってすごくいいフェーズだと思うんですよね。

「力強く成長できる」という意味では、
今が一番チャンスのある環境で、もしかすると最後のタイミングかもしれない。

会社がこのまま成長していけば、今みたいな荒削りな成長の機会には、
少しずつ順番待ちが発生するようになると思っています。

「力強く成長したい人」と働きたい

採用資料には、
「アーラリンクにはどんな人が多いですか」
「どんな人と働きたいですか」
ということも入れています。

社員のみんなについては、
・真面目でストイックな人
・成長欲が強い人
・新しい仕事の機会を渡したら、自分で考えて動ける人
・一緒に働く人に対する配慮ができる人

めちゃくちゃいい人が集まっていると思っています。

組織の特徴としては、

・カスタマーファースト
みんな「お客様に貢献する」という同じ目的を持って活動しています。

・事業の速さ
ベンチャーの武器は速さだと思っているので、
全部が整う前から若手にどんどん仕事を渡しますし、
他よりも速いスピードでサービスを改善していきます。

・日々の習慣
若いうちは「ビジネスアスリートとして足腰を鍛える期間」だと思っているので、
特に学習習慣は大切にしています。
アーラリンクでは、平均すると月に2冊くらい本を読んでいます。

・いい距離感
飲み会や懇親会みたいなウェットなコミュニケーションが多すぎない。
ビジネスパートナーとして、いい距離感で働ける。
それもアーラリンクの特徴なんじゃないかなと思っています。

選考では、今もワンデー選考をやっています。
実際のお客様に来ていただいて、「なぜ契約したんですか?」とインタビューする。
その内容をもとにマーケティングの提案を考えてもらって、
最後に面接をするというものです。

普通の面接だったら、ある程度対策できると思うんですよ。
でも、このワークはなかなか対策できない。
そこで、どこまで自分で考えて動けるのかを見ています。

ワークでも「何回フィードバックを持ってきてください」
「何回質問してください」といったことまで具体的に伝えています。

実際に仕事をしていても、「この日までに持ってきてね」
「2時間後に一回見せてね」ということはありますからね。

そういう環境についてこられるのか。
速さも含めて見ています。

こうやって改めて採用資料を見てみると、一番強く伝えているのは、
やっぱり「力強く成長したい人を採用したい」ということだと思います。
そこは結構、ベンチャー感というものをいい意味で使いながら説明しています。

特に先輩の事例として、
新卒から育って取締役、役員、管理職になったという話もしています。
それと一緒に、その人たちの上司として育成してきたのは、
代表である僕自身なんだよという話もしています。

だから、社長と一緒に働きながら成長したいとか、
早くから管理職や重要なポジションを任されたいという人たちに刺さるようなメッセージをつくって、
これからの採用活動で伝えていこうとしています。

今回、28卒向けの採用資料をつくりながら改めて整理してみましたけど、
社員のみんなにも、「今、採用ではこういうメッセージを伝えているんだよ」
ということを覚えておいてもらえたらいいかなと思っています。

話し手

高橋 翼

株式会社アーラリンク代表取締役社長

2011年早稲田大学社会科学部卒業。通信事業の将来性と貧困救済の必要性を感じ2013年にアーラリンクを創業。