新しくなった採用サイトから「安全性」を感じた話。
「この品質から安全性を感じます」
アーラリンクが描くのは熱量を保ちつつも時間を無駄にしない採用スタイル。
採用メディアリニューアルによって伝わる企業の信頼感と、採用説明会の在り方や新卒学生の変化と傾向について考えてみました。
- 目次
- 視覚で伝わる信頼と品質のサイト
- 説明会って録画でよくないですか?
- 説明会後は“いきなり面談”でいい
- エージェント経由でもこの仕組みは活きる
- 学生のレベルが年々上がってる実感
- アーラリンクだけを見てる学生に伝えたい
- 憧れる会社と実際に競う会社
- 実態でも評価される会社を目指して
- 新卒30人採用への挑戦と組織化
- 待ってるだけじゃもったいない
視覚で伝わる信頼と品質のサイト
今回は採用サイトを公開したばかりのタイミングでの収録でした。採用サイトを初めて見た瞬間「なんか変わってるぞ」って思いました。
以前の文字中心の構成から一新されて、写真が多く視覚的に伝わるデザインに変わっていて、めちゃくちゃ雰囲気が良くなっていました。なにより「この品質から安全性を感じる」って思ったんです。
競合調査をしている中でも、信頼できる会社かどうかはWebサイトの印象で決まる部分が大きい。ちゃんと手が込んでいて、仕事への真剣さが伝わる仕上がりだと思いました。
説明会って録画でよくないですか?
説明会の効率化ってほんと課題なんですよ。正直、僕、いつも説明会で同じことを30分くらい喋っているんです。
だったら動画と説明会資料をセットでホームページに載せておいて、それを見てもらった人にだけアンケート取って「理解してくれた人だけがエントリーできる」という仕組みにすれば効率も上がるし学生も好きな時間に見られる。そっちの方がタイパが良いと思うんですよね。
説明会後は“いきなり面談”でいい
説明会の内容を動画で事前に見てもらえたら、その後はもういきなり面談でいいと思っています。
学生もすでに会社の情報を理解してるから「ベンチャーって実際どうなんですか?」とか「残業あるんですか?」みたいなリアルな質問から入れるんですよね。
こっちも説明に時間を使わず、学生が何に不安を感じてるのか、何を確認したいのかに集中できる。お互いにとって一番意味のある“対話”の時間になると思うんです。
これは本質的な採用コミュニケーションだなとすごく感じています。
エージェント経由でもこの仕組みは活きる
実はうち、エージェント経由で応募してくれる人が多いんですよ。でも、それでもこの仕組みは有効で、エージェントさんにも「動画見ておいてね、で次面談の日程取りましょう」という流れに変えられると思っていて。
今までは説明会の日程も調整しなきゃいけなかったんですけど、それがなくなるだけで全体のスピード感も違うし、学生の“本気度”も測りやすくなる。これは本当にやりたいなって思っています。
学生のレベルが年々上がってる実感
最近、説明会や面談で出会う学生さんのレベルがどんどん上がってきてるなって感じています。これって会社が成長してる証拠でもあると思うんですよ。やっぱり企業が大きくなっていくと、それに惹かれて来てくれる人のレベルも自然と上がっていく。
「素晴らしい学生が来てくれるようになったなあ」と思うことが増えました。もちろん、うちはまだまだ成長途上のベンチャー企業ですけど、それでもこうして人材の質が上がってるっていうのはすごく励みになるんです。
アーラリンクだけを見てる学生に伝えたい
最近「アーラリンクしか受けてません」という学生が増えてきたんです。うれしい反面、ちょっと心配でもあります。
いわゆる“恋は盲目”状態になっていて、他を知らずに選ばれてしまうと、後から「やっぱり違ったかも」ってなる可能性もあるじゃないですか。
だから僕はあえて「他も見ようぜ」って伝えるようにしてます。いろんな会社を見た上で「やっぱりここがいい」って思ってもらえた方が、確信を持った選択になると思うんです。その方が、長く納得して働ける気がしてます。
憧れる会社と実際に競う会社
学生に他の会社も見ようって話す中で、僕自身「こうなりたい」って思う企業もあります。
たとえばLITALICOさん、ボーダレス・ジャパンさん、ヘラルボニーさん。社会課題に挑みながら事業を成立させてるソーシャルベンチャーの代表格で、いつか僕らもベンチマークされる側になりたいと思っています。
でも実際に競合するのは人材業界が多いんですよね。レバレジーズさんやポートさんとか、就活中に助けられた経験がそのまま志望動機になることも多いから、自然とバッティングすることが増えています。
実態でも評価される会社を目指して
見せ方は整ってきたけれど、まだ「社会に届ける価値」が足りないなと感じてます。
サイトや発信だけじゃなく、どれだけお客さんの人生にインパクトを与えられているかが本質だと思うんですよね。だからもっと実態としての価値を磨いていきたいです。
一方で、僕らには“唯一無二”の存在感もあると思っています。だからこそ、LITALICOさんやボーダレス・ジャパンさんのような企業から「あの会社すごいよね」と言われる存在にいつか本気でなりたい。今はまだその途中ですけど、追いついて追い越すつもりで進んでいます。
新卒30人採用への挑戦と組織化
アーラリンクは26卒で新卒30人採用を目指しているんですけど、これはもう本当にチャレンジなんです。25卒は7〜8人だったので、桁が変わるとやり方も全部見直さなきゃいけなくて。
説明・面談・面接を並行して進めるには個人ではなくチームで動く体制が必要になります。僕は最終面接官として構えてますが、その前段階をつくる採用チームの努力がすごくて、彼らがいるからこそ僕は集中できる。
でもチーム採用って想像以上に大変で、連携・役割分担など毎日が試行錯誤の連続です。苦労もあるけど、めちゃくちゃ面白い挑戦だと感じています。
待ってるだけじゃもったいない
結局、採用って「待ってるだけ」じゃ始まらないんですよね。自分から動いて、会いに行って、伝えて、ようやくそこからスタートする。
だから今後は、説明会の動画化も進めつつ、リアルな接点づくりにももっと力を入れていきたいと思っています。

話し手
高橋 翼
株式会社アーラリンク代表取締役社長
2011年早稲田大学社会科学部卒業。通信事業の将来性と貧困救済の必要性を感じ2013年にアーラリンクを創業。